愛情のこもった美味しいお米
越後湯沢では、秋になると稲穂がスキー場のリフトに乗って何回も往復する光景が見られます。お米の産地新潟県ですから、品種はもちろんコシヒカリです。スキーシーズンは12月中旬から4月中旬までの4ヶ月。それ以外はリフトも使われることはありません。そこでリフトの有効活用として、リフトに乗せて空中を行き来させながら刈った稲穂の天日干しをすることにしたそうです。刈り取った稲穂を数日間逆さまにし、太陽の光と風にさらしてゆっくりと乾燥すると、最適な水分を残しながらうまみ成分が米粒に吸収されて美味しいお米に仕上がります。組み上げた木に稲穂が並んで掛けられている光景はよく目にしますが、稲穂が空中を行き来するのには驚きました。他にも1本の棒に交互に稲穂を掛けて積み重ねていく方法もあります。稲穂の天日干しは一般に「稲架」と呼ばれますが、1本の棒に積み重ねていく方法は「ほにょ」と呼ばれています。お米の産地では、その土地にあった方法で天日干しを工夫し、愛情のこもった美味しいお米に仕上げているのです。
美味しいお米が取れる産地ランキング
美味しいお米が作れる条件として、綺麗な水が豊富にあることと、広くて平らな土地があること、水はけの良い土壌であること、昼夜の寒暖差が大きいことなどがあげられます。特に稲作では、水田が使用されますが、豊富な水が必要です。また、水はけが良くないと古い水が田んぼに残ってしまい、稲の成長を阻害してしまいます。稲は昼間に太陽の日差しを受け、美味しさと栄養成分をじっくりと稲穂に蓄えます。そして、夜冷え込むとその美味しさと栄養素を逃すことがないのです。このような条件を満たす、お米の産地としては、ナンバー1としては、「新潟県」です。その中でも魚沼産が最も美味しいと言われています。ナンバー2としては、「北海道」です。かつては北海道のお米はまずいと言われていましたが、現在では品種改良が進められ美味しくなっています。ナンバー3としては「秋田県」です。
綺麗な水が豊富にある地域の米は美味しい
美味しいお米の産地を紹介すると、真っ先にご紹介できるのが、新潟県です。その中でも魚沼産は日本でもトップクラスのブランド米の生成地と言われています。生産量でも新潟県は1位となっています。生産量が2位なのは北海道です。北海道のお米はかつてはマズイと言われていましたが、寒さに強い品種が開発されたことで、現在では美味しいお米が作れるようになっています。他にも、秋田県や山形県などもトップ5に常にランクインしています。日本で生産されるお米は、ほとんどが水田です。そのため、お米の栽培には、一年中大量の水が必要になるので、綺麗な水が豊富にある地域が米どころとして有名になっています。また、美味しいお米を作れる地域の特徴としては、水はけの良い土地があることです。さらには、日中にはしっかりと太陽の日が当たり暖かくなり、夜にはしっかりと気温が下がる地域のお米が美味しいと言われています。